--/--/--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
スポンサー広告
2010/04/28.Wed

失敗の本質

大学院に入り、
なにかアウトプットをしないとなー思いつつ・・・
読書の内容を書くことにしました。



失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
(1991/08)
戸部 良一寺本 義也

商品詳細を見る



一行感想

非常に失敗の本質が理解しやすい。




日本陸海軍の失敗から、失敗の原因の分析がなされている。
事例として6つがあげられている。
1、ノモンハン事件
2、ミッドウェー作戦
3、ガダルカナル作戦
4、インパール作戦
5、レイテ沖海戦
6、沖縄戦

失敗を戦略上組織上の失敗に分類して整理されていて、非常に分かりやすかったように感じます。

【戦略上の失敗】
①あいまいな戦略目的 P268~
あいまいな戦争終末観

・目的が不明瞭

②短期決戦の戦略思考 P277~
攻撃重視、決戦重視による防御、情報、諜報への関心の低さ
また、兵力補充、補給、兵站の軽視

・先手必勝的な考え


③主観的で「帰納的」な戦略策定 P283~
情緒や空気が支配した戦略策定
科学的思考よりも、神話的思考→「戦機まさに熟せり」「天佑神助」「神明の加護」などなど
論理的な議論をできる制度と風土の欠落

・KYな人間が大切ということ

④狭くて進化のない戦略オプション P289~
状況の変化に対応する計画(コンティンジェンシープラン)の欠如
海戦要務令や統帥綱領の聖典化による視野の狭小化、想像力の貧困化、思考の硬直化

・クリエイティビティの欠如

⑤アンバランスな戦闘技術体系 P297~
大和、武蔵といった戦艦、ゼロ戦という一点豪華主義
ちなみに大和の主砲の射程距離は、40KMらしい。
マラソン選手が真剣に走って2時間。
京都-大阪の距離ぐらい・・・。すごっ!

・見栄を張りたい

【組織上の失敗】
①人的ネットワーク偏重の組織構造 P308~
高度の官僚制を採用した最も合理的な組織であったにも関わらず、官僚制の中に情緒性を混在させ、インフォーマルな人的ネットワークが強力に機能するという特異な組織。

・ゆるいサークルな感じ

②属人的な組織の統合 P318~
陸海軍、両軍の参謀を統合する上部機関の欠如
個人的なやりとりによる作戦の統一性、一貫性の欠如

・ゆるいサークルな感じw

③学習を軽視した組織 P325~
シングルループ学習
前例踏襲主義による自己革新、自己超越的な行動の欠如

・環境の変化に対応できない。


④プロセスや動機を重視した評価 P333~
積極的な失敗は、大目にみる。
消極的な失敗は、卑怯者扱いされ、失敗すれば、厳しい責任追及

・結果よりも、がんばったということが大切な感じ


 このように、失敗の原因を列挙されると、誰が見ても戦略的にもまた組織的にもどれも失敗の要因としてどれも当然のことだと思えてしまう。また、それが本の中で、日本軍の欠陥をアメリカ軍と比較することにより失敗の原因がより鮮明に描きだされているので、非常に理解しやすい。 そして、頭に残りやすい。
 
 非常に失敗の本質をわかりやすく書かれている。本当にそう思います。
  
 
 
 
















スポンサーサイト
読書 思いつくまま | Comments(2) | Trackback(0)
Comment
No title
公共政策の受験対策ついて調べると、このブログに辿り着きました。
もし、よければ院試対策にどうような本で学習されたのか教えていただけませんか?
>annさん
なんでも質問してください!
返信遅れてすみません(>_<)

管理者のみに表示

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。